門池公園を一周ぐるっと歩いてみた
絵物語ぬまづ昔ばなし第四巻は、門池地区の昔ばなし「門池の竜」
その舞台である門池公園をぐるりと一周歩いてみることにした。
桜が満開に華やいだ4月
の後の新緑が美しい5月初旬。
(ちなみに桜の美しい様子は、書籍の「門池公園」紹介ページを見てほしい)
https://e-monogatari.art/download/embook004/
公園南側の駐車場から歩き始めるとすぐに現れる神社。
ここだけちょっと空気が違うように感じるのは私だけでしょうか?
安政5(1852)年に洪水で埋没してしまった門池。
水底の土砂を浚(さら)う浚渫(しゅんせつ)の時にこの安政島が作られ、弁天社と厳島神社が祀られている。
車で通り過ぎるとあっという間な門池も、実際に見てみるとかなりの広さ。
池の周囲は約1.3km。運動不足な私が一周できるのかと、早速不安がよぎる。
至る所に座れるベンチがあって、休憩することができる。
本を持ってきてのんびり読んでみるのもいい。そういう贅沢な時間を作れるようになりたい。
ぐるりと周ると釣り人発見。
「何が釣れますか?」と声をかけてみたかったが、ダメだ。勇気が出ず声に出せなかった。
「装備もバッチリですね」
大声で叫んでみた(心の中で)。
椅子にあんな風に座るだなんて、何というプロフェッショナル。
調べてみると、門池ではヘラブナが釣れるのだそう。
門池の水深は東側から西側に向かって深くなっていて、約3m~4mといわれている。
次こそ声をかけてみよう。
その時は下におりて行ってみよう。
平日の日中、犬の散歩をする人とも多くすれ違った。
開放的な空間で、犬もうれしそう。
門池公園にある木にはそれぞれ説明書きの札がついている。
この木はハゼの木。別名:黄櫨(こうろ)というのだそう。
これらの説明書を読むと、たくさんの種類の木が植えられていることに改めて気付かされる。
門池公園は四季折々の花を楽しむことができるのも魅力。
桜の見頃が終わった後には、ツツジが咲き誇ります。
門池公園といえば桜!ですが、ぜひその後のツツジも一緒に楽しんでほしい。
公園の北側には竜をモチーフにした遊具。
見れば見るほど愛くるしい竜の顔。
ハイスペックなこの遊具は小学生にも人気なのだとか。
足元に目を向ければ、健気に咲くたんぽぽも。
「お前は門池公園のことをどれだけ分かっているのかい?」
挑戦状を出されているようにも思える。
ラストのストレートは、とても歩きやすく整備されていた。
散歩はいい。
頭の中が掃除されるような清々しさを感じられた。
一周ぐるりの終点はエメラルドグリーンの屋根の配水塔。
門池公園のシンボル的な存在のこの配水塔は門池の水を用水路に配水するために設置されたもの。
江戸時代に、黄瀬川の水を引き込んだ農業用水のため池として作られた門池はこのエリアの農地を潤す大切な水資源でした。